一ヶ月ほど前だろうか、NHKのあさイチにブレイディみかこさんが出演されていた。
この時初めて拝見したのだが、なんとなく書かれた本に興味を持った。
先日、本屋さんに立ち寄ったら、彼女の本が目に飛び込んできた。
これは、読みなさいってことかな。と即購入。
本を読んで、気になる言葉があった。
「シンパシー」と「エンパシー」
文中から、一部抜き出してみた。
シンパシー(sympathy)
1. 誰かをかわいそうだと思う感情、誰かの問題を理解して気にかけていることを示すこと。
2. ある考え、理念、組織などへの支持や同意を示す行為。
3. 同じような意見や関心を持っている人々の感情や理解
エンパシー(empathy)
他人の感情や経験などを理解する能力
つまり、シンパシーのほうは「感情や行為や理解」なのだが、エンパシーのほうは「能力」なのである。
(中略)
つまり、シンパシーのほうはかわいそうな立場の人や問題を抱えた人、自分と似たような意見を持っている人に対して人間が抱く感情のことだから、自分で努力しなくとも自然に出て来る。だが、エンパシーは違う。自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだと思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力のことだ。シンパシーは感情的状態、エンパシーは知的作業と言えるかもしれない。 (p75)
『ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』 ブレイディみかこ著 新潮社より
施術家には、この「エンパシー」は必要な能力かと思う。
もちろん、状態を正確に分析する能力が必要なのは言うまでもない。
2019年11月23日
高めたい能力
posted by 中南重幸 at 08:42| Comment(0)
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